和歌山県白浜町のテーマパークで飼育されているジャイアントパンダ、4頭すべての中国への返還が発表されてから、きょうで1か月。来月末の返還を前にパンダをひと目見ようと、多くの人たちが詰めかけている。日中のパンダ保護共同プロジェクトの契約期間がことし8月で満了する。パンダは来月28日に出発することが決まった。JR白浜駅では平日でも多くの利用客で混雑していた。地元の南紀白浜空港でも、パンダの返還が発表された先月下旬から乗客が急増している。和歌山県によると4月の乗客数は過去最多で、今月も過去最多のペースだという。老舗ホテルではパンダづくしでおもてなし。返還の発表から予約の問い合わせが相次いでいて、来月末までほぼ満室だという。今月26日からは検疫のため、ガラスで囲まれた展示施設内のみでの公開になる。テーマパークでは健康状態をチェックするなど返還への準備を進めていて、出発前日には4頭を送り出すセレモニーを行うことにしている。