「ふるさと納税」にネット通販大手・アマゾンが参入。きのうからアマゾンのサイト上でふるさと納税の寄付ができるサービスを開始(順次拡大)。最大の特徴はスピード配送。欲しい返礼品を選びカートに入れるだけ。全国25カ所以上の物流拠点から返礼品が配送され、肉や海産物、お米や日用品などの一部は最短で翌日に届くという。全国約1000の自治体のうち半数以上で既に最短での配送が可能で、全体で扱う返礼品は約30万点。アマゾン限定の返礼品も。能登半島地震に見舞われた石川・能登町からはハチミツのほか、アマゾンミュージックのノウハウを生かした人気アーティストによる復興コンサートなどが返礼品に。今年は復興支援もありふるさと納税の寄付受け入れ総額が去年の約5倍になっていて、アマゾンで提供することで更なる応援が期待される。利用者増加で通販大手やコンビニ大手が参入し競争が激化。ふるさと納税ガイド・福田航太代表は「すでに1兆円を超える市場。選ばれる返礼品の多くは配送が必要なもの。配送網の強みを持っているアマゾンの参入で配送日の指定ができるのは最大の強み」と話す。今後はサイトごとにオリジナルの限定返礼品などで差別化を図ることになりそう。