1年前、当時旧ジャニーズ事務所社長だった藤島ジュリー景子さんは動画で謝罪。今、被害者への補償が進められている。この問題は、性加害だけでなく、被害を告白した人への激しいひぼう中傷という、深刻な事態を引き起こし、それは今も続いている。きのう、被害者の会の平本淳也前代表が取材に応じた。去年6月に、ジャニーズ性加害問題当事者の会を結成し、代表として被害者の救済に向けた活動などを行ってきた。しかしことし、心筋梗塞を発症し、代表を辞任。体調が悪化した理由の一つが、過度のストレスだ。その原因が今も続く、ひぼう中傷。「大手ポータルサイトを開けば、自分の悪口がここには数千とか、もう下手したら数万とかあったりする」と話していた。またひぼう中傷は、自身のSNSにも。友人らに攻撃の矛先が向いたため、SNSはすべて削除した。身の危険を感じるほどのひぼう中傷については、刑事告訴に踏み切った。実際、SNSにはどんな投稿があったのか。了承を得て、平本、当事者の会ということばを含む投稿がXにどれだけあったかを見ると。去年7月下旬から増え始め、ピークは当事者の会や、旧ジャニーズ事務所が会見した9月上旬。その後も投稿は続いていたことが分かる。次に、自然言語処理という技術を使い、文脈上、感情が表れていると判断した投稿の中から、特に多いキーワードを抽出。ポジティブなものは緑、ネガティブなものは赤で表示される。最も多くつぶやかれていたのは、すべて削除。SNSをすべて削除したことが、ネガティブなことばとして表示された。また元ジャニーズJr.の中村一也さんも、ひぼう中傷を受け続けてきた。「まず最初に告発してから、すぐにDMでうそつき、金目当てっていうのはあった」と語る。実名と顔出しによるリスクを背負いながら、被害届を出すなどして戦った。中村さんは「折れてたらまた自分のような被害が生まれるんじゃないかなって思って必死ではあった」と話していた。
元ジャニーズJr.の二本樹顕理さんはおよそ2週間前、妻の故郷、アイルランドに移住した。その理由は「ネットで家族の情報もさらされたりとか、そういうことがあって、私自身もすごい消耗したし、それをそばで見ている私の妻がやはり疲弊してしまい、日本を出たいっていうようなことを言うようになった」と話した。ネット上での攻撃は、家族をも追い詰め、暮らしを守るための決断だった。ひぼう中傷によって、人生が大きく変わってしまったが「徐々に回復して、やっと私もちょっと活動しようかっていう雰囲気になってきた」と子どもへの性暴力根絶を訴えた。日本を離れたが、今後も活動を続けていくつもりだという。ネットの誹謗中傷に詳しい国際大学の山口真一准教授は「強いエネルギーでどんどん投稿するわけで、そうすると、そういう意見がネット上に増えてくる。それを見てる人たちは、例えば、あっ、そうなんだっていうふうに思って、自分の意見を変えるかも知れないし、そっちに引っ張られて、自分も攻撃側に転じるかもしれない」と説明した。また、「TikTokや英語版のXには侮辱的なリプライを飛ばそうとすると、それをAIが分析していて、あなた、それ本当に投稿しますかというふうに聞き返してくるっていう機能がある。そういう工夫を各社がいろいろやってるだが、まだまだたぶんやれることいっぱいあると思うので、ぜひ、そういう機能面からしっかりと対策してほしい」と述べた。被害者への補償に当たっているSMILE-UP.社は、ひぼう中傷の対策をしている団体の会員になっていて、被害を訴える人に、その窓口を紹介するなどの取り組みを行っているという。また、元所属タレントも、SNSやコンサートなどで、ひぼう中傷の防止を呼びかけるなどしている。
元ジャニーズJr.の二本樹顕理さんはおよそ2週間前、妻の故郷、アイルランドに移住した。その理由は「ネットで家族の情報もさらされたりとか、そういうことがあって、私自身もすごい消耗したし、それをそばで見ている私の妻がやはり疲弊してしまい、日本を出たいっていうようなことを言うようになった」と話した。ネット上での攻撃は、家族をも追い詰め、暮らしを守るための決断だった。ひぼう中傷によって、人生が大きく変わってしまったが「徐々に回復して、やっと私もちょっと活動しようかっていう雰囲気になってきた」と子どもへの性暴力根絶を訴えた。日本を離れたが、今後も活動を続けていくつもりだという。ネットの誹謗中傷に詳しい国際大学の山口真一准教授は「強いエネルギーでどんどん投稿するわけで、そうすると、そういう意見がネット上に増えてくる。それを見てる人たちは、例えば、あっ、そうなんだっていうふうに思って、自分の意見を変えるかも知れないし、そっちに引っ張られて、自分も攻撃側に転じるかもしれない」と説明した。また、「TikTokや英語版のXには侮辱的なリプライを飛ばそうとすると、それをAIが分析していて、あなた、それ本当に投稿しますかというふうに聞き返してくるっていう機能がある。そういう工夫を各社がいろいろやってるだが、まだまだたぶんやれることいっぱいあると思うので、ぜひ、そういう機能面からしっかりと対策してほしい」と述べた。被害者への補償に当たっているSMILE-UP.社は、ひぼう中傷の対策をしている団体の会員になっていて、被害を訴える人に、その窓口を紹介するなどの取り組みを行っているという。また、元所属タレントも、SNSやコンサートなどで、ひぼう中傷の防止を呼びかけるなどしている。