今日決戦投票のフランス総選挙現状、おさらいしておく。フランス総選挙1回目の得票率。与党連合と左派連合を抑えてトップとなったのがバルデラ率いる極右の国民連合。注目される移民政策に関する公約だが、フランスで生まれた外国人にフランス国籍を与える出生地主義の廃止などを訴えている。フランスの総選挙は各選挙区で過半数をとった候補者がいなければ決選投票となる。今回は577議席のうち、1回目の投票で当選が確定したのが76議席のみ。今日、残る501議席をかけて、決選投票が行われる。1回目の得票率で極右国民連合が躍進したことを受けて、マクロン大統領は民主主義勢力が団結するときだとして、左派連合に候補者の一本化を呼びかけた。これに左派連合のメランション党首も国民連合の勝利は絶対に許さないと、一本化に合意。決選投票で候補者を一本化できた選挙区は200を超えたと報じられている。PIVOTチーフグローバルエディター・竹下隆一郎さんは今の若者は賃金に対する不安、仕事に対する不安など生活が苦しい中に極右政党が脱悪魔化してアプローチしているのが大きい。日本にとっても人ごとでない動きだと述べた。