2024年7月11日放送 10:05 - 10:55 NHK総合

キャッチ!世界のトップニュース
イギリス ガザ

出演者
中川栞 別府正一郎 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像が流れ挨拶をした。

(ニュース)
NATO ウクライナ支援強化

アメリカで開かれているNATO(北太西洋条約機構)の首脳会議は、10日、加盟国の首脳らによる協議が行われ首脳宣言を採択した。ロシアによる軍事侵攻が続く中、NATOは結束していると強調するとともにウクライナ支援の強化を確認した。また、ウクライナへの支援についてアメリカとオランダ、デンマークの3か国の首脳は共同声明を出して米国製のF16戦闘機を供与すると発表した。最も強力な軍事同盟がワシントンで75周年を祝ったが創立以降世界は変わった。アメリカはヨーロッパのNATO加盟国を守るため軍事的抑止力を強化し、ドイツでは巡航ミサイルなどの配備を強化している。ウクライナは数か月前から約束されていたF16戦闘機を提供される。ゼレンスキー大統領はショルツ首相に感謝を述べた。2人ともそれで十分ではないことは分かっている。ヨーロッパ各国が自ら防衛を担うことへの圧力は高まっている。ショルツ首相は就任直後のイギリス首相と会談した。ショルツ首相は先を行く姿勢だ。加盟国はこれまで最大の32か国で、ロシアのウクライナ侵攻で加盟国が増え、NATOはさらに強く団結を強めているというメッセージを発している。

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空の防衛どうなる

ロシアからの軍事侵攻を受けるウクライナの国土防衛のための支援策を協議しているNATOでは首脳会議が開かれるなかでアメリカ製のF16戦闘機がこの夏、初めてウクライナで運用が開始されることが発表された。ウクライナの首都・キーウでは今週、小児病院が攻撃を受け犠牲と被害の大きさに衝撃が広がっているが、F16戦闘機の運用が始まることで、こうしたロシアからの攻撃を少しでも食い止めることにつながるのか注目されている。まずこれらのF16戦闘機の到来をウクライナが待ち望んできたことは間違いない。ロシアから発射され、ウクライナに飛来してくるミサイルや、ウクライナに飛んできて空爆を行うロシアの戦闘機を撃ち落とすことが期待されているからだ。つまりウクライナの防空能力が高まることが期待されている。今回のアメリカとオランダ、デンマークの3カ国の首脳の共同声明では安全を理由に詳細は明らかにできないとしながらも供与されるF16戦闘機はすでに移送手続きの途中にあり、ウクライナでこの夏に運用が開始されるとしている。その数について今年1月の時点でオランダは少なくとも18機、デンマークは19機を供与すると表明していた。しかし運用開始は当初の見通しよりかなり遅れたことも事実。去年1月ごろにはウクライナがF16戦闘機の提供を求め始めていた。その議論が出始めていたさなかの去年1月30日にバイデン大統領が記者団からF16戦闘機の供与を検討しているのかと聞かれ「NO」と答える場面もあった。ただ5月になるとバイデン大統領はG7サミット出席のために訪れていた広島でヨーロッパの同盟国によるF16戦闘機の供与を容認する立場を表明した。その後2023年の秋ごろには運用が始まるとの見通しも語られていた。しかし結局最初の運用が始まるのはこの夏と見込まれていいる。このように時間がかかった理由にはウクライナ軍のパイロットの訓練が言葉の壁もあり簡単には進まなかったことなどが指摘されているが、西側からの兵器の供与がなかなかウクライナの期待するようなスピードで進んでいないことを象徴しているようでもある。こうしたなかで供与されるF16戦闘機の数にしても十分ではないとウクライナ側は主張している。ゼレンスキー大統領は訪問先のワシントンで行った演説で「128機ないとロシア空軍に対抗できない」と述べた。しかしこれまでに各国が供与するとしているのは合わせて79機にとどまっている。連日ロシア軍のミサイル攻撃にさらされるウクライナの厳しい現状。防空能力を高めることは引き続き重要な課題となっている。

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ペロシ氏 バイデン氏支持を明確にせず

アメリカのバイデン大統領が選挙戦からの撤退圧力にさらされる中、大統領に強い影響力を持つとされるペロシ元下院議長がMSNBCテレビに出演した。この中でペロシ氏が明確に支持を表明しなかったことから大統領に選挙戦の継続を考え直すよう促すものだとの見方も出ていて波紋が広がっている。アメリカ ABCの番組映像が流れた。ペロシ氏が「民主党幹部の大多数は大統領を支持し、大統領を敬愛しています。彼らは大統領が決断を下すことを望んでいます」などと語る様子、ニューヨーク・タイムズ紙が俳優で民主党の大口献金者のジョージ・クルーニー氏が”我々には新しい候補者が必要だ”などとしたことなどを伝えている。

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仏大統領 連立に向け協力を呼びかけ

フランスのマクロン大統領は左派連合が最大勢力になった議会下院の選挙後、初めて自らの考えを示す書簡を公開し、国民が極右勢力の台頭を防いだと強調すると共に国内の各政党に対して連立に向けた協力を呼びかけた。マクロン大統領としては議会の解散を正当化する狙いもあるとみられるが連立に向けた調整は難航が予想される。フランス F2の番組映像が流れた。連立に向けた呼び掛けに釘を刺す様子や、マクロン大統領が自分で招いた混乱なのに俯瞰で眺めてるような感じなどと伝えている。

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エマニュエル・マクロン
”賭け” 負けたのか

”賭け” 負けたのか。マクロン大統領は賭けには負けたが、極右が第3勢力にとどまった点については勝ったとも言えるかもしれない、マクロン大統領としては急進左派も排除した形で多数派の形成を目指しそこから首相を任命したい、などと解説した。

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ワールドEYES
イギリス総選挙をめぐる”偽情報”対策

今回の総選挙を前にイギリス政府が特に警戒を強めていたのが生成AIを用いた偽情報の拡散。政府は選挙を前に候補者と関係者に向けてオンライン上の偽情報とAIの脅威に関するガイダンスを発表。偽の画像や動画を生成されて攻撃された場合、SNSの運営側や選挙委員会に報告するといった初動対応を共有し、悪影響を最小限にする努力を求めた。投票の4日前にはダウデン前副首相が「ロシアなどの敵対勢力が偽情報の拡散を通じて選挙の結果に影響を与えようと介入を試みている」と警告した。選挙戦の間に、偽情報の発見やファクトチェックを行った企業もある。ロンドン中心部にあるあるスタートアップ企業は7年前に設立。今回の総選挙で監視・分析を行った。この企業が着目した画像の1つが投票日の前日にSNSに投稿されたもの。5万回以上閲覧されている。首相官邸前でひざまずく人々。「イスラム教徒が首相官邸前でスターマー氏に敬意を表す」と書かれていいる。労働党のスターマー党首が中東などからの移民の受け入れを大幅に緩和しようとしているといった誤った印象を広げるのが狙いだとこの企業は見ている。ただ状況に違和感があるこの画像、企業は人々の体の部分に不自然なところがあり、実際の首相官邸とは建物の一部のデザインが違うことからこれを偽画像と断定。「FAKE」とラベルを貼りサイトに掲載し警鐘を鳴らした。いまこの企業が力を入れているのがAI技術を生かした偽情報の監視。選挙前には毎日、SNSやニュースサイトなどから政治家や政党についての数百万件のデータを取り込み、内容が肯定的なのか否定的なのかを分類し、投稿元を突き止めていた。どんな話をしているのかを画像化するシステム。画像の複数の点はネット上の投稿などの情報でそれぞれがつながりを持っている。発信元を詳しく分析し対象者の脅威となりうる偽情報なのか判断している。この企業は今回の選挙に先立ちアメリカやインドで行われた過去の選挙でも、選挙委員会やサイバー警察に協力して偽情報の監視にあたった。しかし、代表は複雑化し増加する偽情報に対処する企業の数は世界的に見ても十分ではないという。

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アメリカインドオリヴァー・ダウデンキア・スターマーロジカリーロンドン(イギリス)内閣府首相官邸

取材にあたったロンドン支局の松崎記者は「これまでのところ専門家からは偽情報による大きな影響が幸いなかった年滴されている。その理由として労働党の大勝が予想されていたため、偽情報を出す側がコストをかけてまで混乱を引き起こすメリットがなかったと判断した可能性が指摘されている。また主要政党が偽の情報や誤解を招く情報を拡散させなかった。つまり自制を働かせたという分析もある。ただ偽情報の脅威がなくなったわけではない。例えば去年のスロベキアの議会選挙ではウクライナ支援の継続を訴える政党の党首が選挙結果を操作しようとしているかのような偽音声がネット上で拡散した。しかしスロバキアでは投票前の48時間は選挙活動は一切禁じられているため等は反論などができなかったという。選挙の結果この政党は第2党となった。スロバキアで選挙の規則によって偽情報の拡散を防げなかったことなどを踏まえ、イギリスでは対応策が議論されている、具体的にはイギリスでは投票所が開く午前7時から午後10時に投票が締め切られるまで選挙に関する世論調査などを報道してはいけないと定められているが、それでは偽情報が出てきても反論もできないとしてこの規則の変更をめぐる議論となっている。また根本的には有権者のリテラシーを高めていくことが重要。」などと述べた。

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(ニュース)
アラスカ州もオーバーツーリズム対策

オーバーツーリズムに対する危機感から、クルーズ船の入港を一部禁止しようとしているところがある。アラスカをクルーズ船で探検したいと思う人は大勢いるが、あまりに多い観光客を前にある主要都市は対策を検討している。アラスカの首都ジュノには氷河を見ようと多くの観光客が来るが、地元住民の中には「もうたくさん」と語る人もいるという。観光客数の記録更新が続いている。アメリカでは、マウント・レーニア国立公園が入園を予約制にした。ヨーロッパではイタリア・ベネチアやスペイン・バルセロナなどの観光地が入場料を取るようになった。バルセロナでは観光客に水をかけ、観光事業に反対した。

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パリ五輪通行規制 対応追われる配送

パリ五輪は、フランスのGDP(国内総生産)にとって恵みになると見られている。7月から9月までの3か月間のオリンピックによる成長率増加分は0.3ポイントだと、国立経済統計研究所が試算している。オリンピック期間中、交通が規制される地区にある商店やレストランや仕入れをどのように行うかという問題を解決しなければならない。7月18日からフランス・セーヌ河畔の交通が制限される。また、あるレストランは、各納入業者と話し合いをし、電動自転車による配達が増えるという。

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バルコニーの部屋 一般公開へ

イギリス・バッキンガム宮殿の東棟がはじめて一般公開されることになった。重要な行事の時、王室のメンバーが並んで手を振る有名なバルコニーがある建物である。結婚、女王の在位、国王の即位などの祝賀行事などで使われた。応接室などを紹介。芸術品、絵画、肖像画などがある。プリンスプルコルドー呼ばれる廊下を通って、バルコニーに行くという。

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主なニュース

「ペロシ下院議長 バイデン氏への支持 明確にせず波紋」など、今日の主なニュースを伝えた。

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(エンディング)
あすは

明日の「キャッチ!世界のトップニュース」の番組宣伝。アメリカ大統領選挙で増えている、トランプ氏・バイデン氏の両方に投票をしないという「ダブルヘイター」について解説。

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本物そっくりの展示

ドイツ・ハンブルクの鉄道模型のテーマパークにある、本物そっくりのサッカースタジアムの展示を紹介した。

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(番組宣伝)
あしたが変わるトリセツショー

「あしたが変わるトリセツショー」の番組宣伝。

大河ドラマ 光る君へ

「大河ドラマ 光る君へ」の番組宣伝。

新プロジェクトX

「新プロジェクトX」の番組宣伝。

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