続いては「研究室を貸しただけでノーベル賞を受賞した教授がいる」。トロント大学のマクラウド教授は1920年11月、当時糖尿病の権威であった教授のもとに町医者が訪れ、糖尿病に関する画期的なアイデアを思いついたので研究に参加させてほしいと懇願。マクラウドは最初は冷たくあしらっていたが、半年に渡る情熱に根負けし夏休みの間だけ研究室を貸した。するとバンティングは研究開始からたった2カ月で実験に成功。そこで発見されたのが「インスリン」だった。1921年、この研究を発表する際、マクラウドとバンティングの共同発表となり、1923年に両者ともノーベル生理学・医学賞を受賞した。インスリンを大量生産できるまでに漕ぎ着けたのはマクラウドの功績だが、共同受賞という形にバンティングは納得がいかず、その後仲違いし死ぬまで和解できなかった。スタジオでの点数は7。