今年11月の米国大統領選挙に向け、バイデン大統領とトランプ前大統領が、このあと初めてのテレビ討論会に臨む。米国・アトランタの討論会の会場近くに設置されたプレスセンターから中継で伝える。普段はバスケットボールの試合などで使用される施設だが、きょうは米国の大手テレビ局が中継を行うブースが設置されるなど、世界中からメディアが集まっている。今回の討論会は異例のルールが設けられている。無観客で行われ、メモの持ち込みは認められていない。2020年の討論会では相手の発言を遮り、非難の応酬となったため、今回、相手の発言中はマイクを切る措置がとられる。81歳のバイデン氏と78歳のトランプ氏との90分間の討論会では、政策論争だけでなく、高齢への不安を払拭できるかも焦点となる。バイデン氏はこの1週間、大統領の山荘「キャンプデービッド」にこもって入念な準備を進めてきた。一方のトランプ氏も、ごく少数の側近らとともに準備を進め、集会での演説やメディアの取材を受けることが練習になっているとしている。選挙戦の行方を左右する直接対決は、日本時間午前10時から始まる。