バルタリサーチの花生浩介さんのドル円予想レンジは、153.00円~155.00円。花生さんは「7月前半はヨーロッパ政治が不安定化し、7月半ば以降は、米国・トランプ前大統領の暗殺未遂事件やバイデン大統領の大統領選撤退と米国政治が大荒れになりました。不安定な政治情勢は簡単には収まりそうにないでしょう。株価は下落し、VIX指数は急騰しました。日本では政治家や官僚からのコメントが為替市場に集中。結果的に、金融市場のボラティリティーを高めています。普通、政治家からの為替コメントはほとんどないですが、今回は様相が異なる感じで、相場はある種の転換点を迎えているのかもしれないです。財務省・神田財務官は『円安により国民の生活が脅かされるなら由々しきこと』とコメントし、従来と内容を大きく変化させている。政治ネタは予想が困難で、円キャリートレードは難しくなるでしょう。今週の日銀ミーティングで利上げがあるかは最大の焦点で、海外投機筋はいったん売りポジションを軽くしたが、日本政府が通貨安誘導を行っているという考えているため、利上げが見送られると円売りが復活、一方利上げが実施されればドル円150円割れも現実味を帯びてきます」などと話した。