日本時間の今夜、米国大統領選挙の投票が本格的に始まる。歴史的大接戦を制するのはどちらなのか。決戦前最後の夜は激戦州が熱を帯びている。ハリス副大統領が足を運んだのは激戦州の中でも最多の選挙人を抱える“勝敗の鍵”ペンシルベニア州。分刻みのスケジュールで州の5か所を回るラストスパートを仕掛けた。最後の訴えの地は映画「ロッキー」の舞台になった美術館の階段前。これまで名だたるアーティストが駆けつけていたが、きょうもセレブ攻勢は緩むことなく、リッキー・マーティンさんなど最後まで有名人が参戦。さらに世界的歌姫・レディー・ガガさんも登場。ハリス氏は大きな歓声を受け、最後の訴えに臨んだ。トランプ氏への攻撃は封印し協調を訴えた。返り咲きを狙うトランプ氏。ハリス氏への批判は変わらず、1日で3つの激戦州を回る強行スケジュールで応戦。最後の訴えはミシガン州。会場には明るい時間から支持者が集まり、中にはゴミ袋を身に着けた人もいた。選挙終盤、トランプ氏の集会でコメディアンが「プエルトリコはゴミの島」と発言。その後、バイデン大統領がトランプ氏の支持者をゴミ呼ばわりしたと受け取られかねない発言をして波紋を広げていた。トランプ氏は選挙当日の午前0時過ぎになってようやく最後の地に姿を見せた。すぐに話し始めるかと思いきや、集まった支持者の歓声に耳を傾け待つこと1分あまり、会場の空気を受け止めてから最後の訴えを始めた。最新の支持率は両者が拮抗する大接戦。投票は日本時間の今夜。