日本株の今週の注目ポイントを専門家が展望する。NYダウが史上初めて4万ドルの大台に乗せるなど、アメリカ株の強い動きが日本株の支えとなった。業種別騰落率で上昇率1位は「その他製品」。任天堂の上昇が牽引役となった。下落率1位は「不動産業」。先週国内では10年債利回りが0.96%台の約半年ぶりの水準まで上昇したことを受け、長期金利の上昇が逆風となる不動産セクターには利益確定売りが膨らんだ。先週の加工銘柄1位は「スクウェア・エニックス・ホールディングス」。24年3月期の純利益が前年度比7割減となったことが嫌気された。先週の上昇銘柄2位の「三越伊勢丹ホールディングス」は好決算と株主還元策の強化が好感された。業績の好調を受け、増配と自社株買いも発表。岡三証券・小川氏は「今週の日本株相場は堅調な展開を見込む。最大の焦点は22日のエヌビディアの決算発表。エヌビディアが上昇基調を強めれば関連銘柄の刺激材料になりそう」とコメントした。