全国におよそ2000店を展開するスターバックス。新たに順次導入するのが緑色のストロー。スターバックスコーヒージャパン・古川大輔さん「客の飲用体験の向上と環境負荷を配慮する、その両方を達成できるものが見つかり今回導入に至った」とコメント。素材は植物由来のバイオマスプラスチック。見た目や強度は従来のプラスチック製とほぼ同じ。また紙製に比べ半分の重さで済むため、廃棄物の量を年間およそ200トン削減できる見込み。スターバックスは2020年、ストローの素材を石油由来のプラスチックから紙に変更。リサイクル率の向上に努めてきたが一部の客からは、時間がたつとふやけるといった不満の声も。そこで水にぬれても柔らかくなりにくい強度を持つ素材に切り替えた。手がけたのは化学大手のカネカ。カネカ・堀川貴生さん「バイオマス由来の原料から微生物によって生産される。土壌中はもちろん難しいと言われた海水中でも生分解される」とコメント。自然界では微生物によって二酸化炭素と水に分解されるため環境への負荷が低い。一方、環境負荷を低く抑えるとコストが高くなるという問題も。スターバックスコーヒージャパン・古川大輔さん「環境に対する観点だけでなく客の観点や持続可能なモデルになるかというビジネス観点と総合的に判断し今回のストローを選択」とコメント。今回廃止される紙製のストロー。スターバックスの本社があるアメリカでは逆風が強まっている。先月、プラスチック製ストローの復活を促す大統領令に署名したトランプ氏。45日以内に紙製ストローを廃止する国家戦略の策定を指示。アメリカの店舗では希望する人に限り紙のストローを渡す対応をとっている。環境への影響と機能性をどう両立させていくか。スターバックスコーヒージャパン・古川大輔さん「脱プラスチックだけではなくサステナビリティーに対する活動はお客様と大きな共感を形成しながらより強化をしていきたい」とコメント。