お腹に人工肛門や人工膀胱を作ったオストメイトの人たちのためにデザインされた服。デザインしたのは元美容師の男性。お洒落を通じてオストメイトのイメージを変えようという取り組みを取材した。兵庫・尼崎を拠点に活動する平林景さんは、車椅子で着たり脱いだりしやすいお洒落な服の開発や、多様なデザインのおむつのファッションショーなど、数々のプロジェクトを進めている。そんな平林さんが今年挑戦するのが、フランス・パリで開催するオストメイトのファッションショー。この日は共にプロジェクトを進めるメンバーと会議が開かれた。ショーでモデルを務めるエマ・大辻・ピックルスさんは、難病でお腹にストーマをつくったオストメイト。排泄物を受け止めるパウチを常につけて生活している。今回3人は世界を舞台にこのイベントを成功させることで、オストメイトのイメージを変えようとしている。大腸外科医の矢野雷太さんは「オストメイトにはなりたくない」という患者を多く見てきた。プロジェクトを進める中で3人が課題に感じてきたことがある。たくさんの人を巻き込むにはどうしたらいいのか、施策を重ね続ける平林さん。この日向かったのは京都。訪れたのは金彩を行う工房。着物を金箔などで豪華に装飾する伝統の技法を、パウチのデザインに取り入れられないか相談しに来た。ファッションショー本番は今年の秋。誰もがお洒落を楽しみ、自分らしく生きられる社会を目指して、パリの大舞台に挑む。
