翔平ちゃんは一刻も早い心臓移植が必要だったが、日本はドナーが少ないため心臓移植がなかなかできず、子どもはさらに難しいという状況だった。残された道は海外での心臓移植だが、その額3億5000万円だった。両親は知人たちと「しょうへいくんを救う会」を立ち上げた。街頭にも立って友人や同じ病気の子を持つ家族たちと募金活動をし、1か月で1億円が集まった。救う会のある人が大谷選手の通訳・水原一平さんに連絡を取った。両親は赤ちゃんが心臓病と闘っていることや、大谷選手のように強く育ってほしいという願いを込めて翔平と命名したことなどを伝えた。そして2019年1月5日、大谷選手が大阪の病院まで会いに来た。大谷選手は翔平ちゃんに優しく話しかけ、最後に「またね」と伝えた。翔平ちゃんの病気は多くの人が知るところとなり、募金額は19日で3億5000万円に達した。しかしなかなかアメリカ渡航が決まらず、2019年3月10日に翔平ちゃんは天国へ。翔平ちゃんと同じ病で闘っていたゆいちゃんは、翔平ちゃんのために集められたお金で心臓移植が成功。今では元気に育っている。