先月下旬、通常大統領が登壇しない予算方針の説明の場で、インドネシア・プラボウォ大統領が異例の演説を行った。世界情勢を鑑みて、資源国にも関わらず十分に活用できていないと国民に危機を訴え、エネルギー自立を急ぐ考えを改めて強調した。インドネシアのエネルギー自立の鍵とされているのが国産パーム油。アブラヤシからとれる植物油で、世界の生産量の6割近くを占めている。現在力を入れているのがパーム油由来のバイオ燃料をディーゼル燃料に配合する混合燃料。インドネシア政府は7月から配合するバイオ燃料の比率を4割から5割に引き上げることを発表。国全体では世界初となる取り組みだとしている。混合燃料は様々な試験が行なわれている。この日、取材したのは混合燃料使用の車両走行試験だった。一方、燃料消費を減らす動きも出ている。インドネシア政府は7月から電動バイク購入への補助、一定の条件を満たすEV購入への優遇措置を実施する。メーカーは需要創出の追い風になると期待している。
