川や池が多く水遊びが頻繁に行われるタイのスリン県は子どもの水難事故が最も多い地域の1つである。保育園では園児たちに水辺の怖さや安全について教えており、小学校では更に実践的な水難事故防止教育がなされている。タイには学校プールがなく水泳の授業がないため、多くの児童が泳げないとされている。タイでは2015年から水難事故防止に国の呼びかけで町や村が中心に1つのチームとなり警察や消防・学校などが協力している。現在は5000以上のチームが独自のアイデアを駆使して活動を行っている。タイ保健省はこれらの取り組みで水難事故でなくなる子どもが半減したとしている。中でも中部ナコンバトム県の取り組みでは地域の人が身近なもので水難事故防止グッズを作り川沿いなどに設置して高い評価を受けている。また新たな通報システムとしてQRコードを読み取り病院・警察・役場へ一斉通報が可能であると紹介。