大統領選挙で勝利したトランプ前大統領。来年1月の政権発足に向け、早くも人事に着手。世界の首脳もトランプシフトを進めている。ロシア・プーチン大統領は「対話の用意がある」との考えを示した。大統領選挙の勝利後初めての投稿は、みずからの写真に「黄金時代を待ってて」ということばを重ねた画像。トランプ前大統領再び勝利という大きな見出しをつけた有力紙の1面の画像も。来年1月の政権発足に向けて、人事構想を進めるトランプ前大統領。人事の注目の1人がトランプ前大統領への支持を表明した実業家・イーロン・マスク氏。政府の支出を見直し、削減を検討する委員会の責任者に起用することなどが取り沙汰されている。ただ有権者の中から、投票日まで毎日抽せんで1人に100万ドル、日本円で約1億5000万円を配るキャンペーンで物議を醸した。さまざまな人物の名前が出る中、7日トランプ前大統領は、政権人事の1人目を発表。政権の要となる大統領首席補佐官として、起用されるのはトランプ前大統領の陣営で選挙対策本部長を務めたスーザンワイルズ氏67歳。勝利演説の場では、トランプ前大統領がワイルズ氏をねぎらう場面も。トランプ前大統領は声明で「タフで頭がよく、革新的な人物で、広く尊敬されている」と評価。2016年と2020年の大統領選挙でも、フロリダ州でトランプ前大統領の選挙活動に関わったが、メディアや公の場に登場することはほとんどなかった。首席補佐官は、政府内の調整や大統領のスケジュール管理などを担う政権の要で、女性の起用は初めて。ただトランプ前大統領の前の政権では、首席補佐官が事実上の更迭などで相次いで交代し、4年間で代行を含め4人が務める事態になった。