都内にあるコンビニエンスストアでは数時間後に迫ったビール系飲料の税率変更に向けた準備が進んでいた。スーパードライ350ml缶はきょうまで税抜216円だったが、あすから207円に値下げ。隣のサッポロ生ビール黒ラベルも同様に216円から207円へ値下げ。今回の酒税法改正でビールは350mlあたりの税額が約9円引き下げられる。一方で発泡酒と第3のビールはビールと税率が統一され、350mlあたり税額が約7円引き上げられるため、値上げとなる見通し。1994年にサントリーが発売した発泡酒ホップスは、麦芽の使用率が税制上ビールに該当しないことで低価格を実現。当時はバブル崩壊直後ということもあり爆発的にヒット。他社も追従したことから、当時の大蔵省(現在の財務省)は発泡酒の税率を引き上げ、メーカーとの対立が深まった。自民党には発泡酒議連が立ち上がり、政治も巻き込んだ。メーカーが「第3のビール」のような税率が低い商品を開発するたびに財務省が増税するいたちごっこのような状況が続いた。それに終止符を打つため、ビールは「減税」、発泡酒と第3のビールは「増税」するのが今回の酒税法改正。第3のビールでトップシェアを誇るサントリー「金麦」はビールへ格上げを打ち出した。金麦は格上げ後も他ビールと比べて安い価格となる。第3ビールをめぐっては「本麒麟」「クリアアサヒ」「サッポロゴールドスター」などもビール化が決まっている。
