吉崎のテーマは「スーパーチューズデー直前 気分はもう”ほぼトラ”」で、「スーパーチューズデーはもともと南部の州が中心となって大統領選びに自分たちの声を強く反映させようということで、予備選日程の相乗りを始めたのが始まり。今年は15の州に拡がり、カリフォルニアやテキサスのような大きい州も入っているので影響力が大きくなっている。民主党側では現職のバイデン大統領が順調に代議員数を積み増しているので再選への足固めが進んでいる。共和党側はトランプ前大統領がこれまで8つの州でことごとく勝っている。リアルクリアポリティクスのベッティングオッズを見るとトランプさんとバイデンさんが抜けてて、どっちかというとトランプ優勢。ニッキー・ヘイリー氏は2月24日、地元であるサウスカロライナ州の予備選でトランプさんに約20ポイント差で負けている。勝ち目は薄いがそれでも戦い続けるのはトランプ氏に死角があるから。1つはニューヨーク州で先月行われた民事裁判で約5億ドルの罰金を払わなければいけない、3月25日から刑事事件の裁判も始まること。ヘイリーさんは選挙資金にもまだ余裕があるみたいなので行けるところまで行くという判断となりそう。ただ出口調査では共和党支持者のあいだにも温度差があると見えてくる。2020年のバイデン氏は正当に勝ったのか?と聞くと「YES」は3分の1でヘイリーさんに入れている。「NO」と答えた3分の2はトランプさんに入れている。熱狂的な支持者がそれだけ多いことだと思う。トランプ氏が有罪になっても大統領にふさわしいかと聞くと6割が「YES」でこの人たちはトランプ支持。ところが「NO」の人も3分の1くらいいて、彼らはヘイリー支持。トランプさんの裁判で重要なのは議会選挙事件の裁判だが、後に遅れそう。トランプ陣営は裁判の中身を戦うのではなく、少しでも後に遅らせ時間切れを狙っている。」などと説明した。