ワシントンの投票所から中継。秋のアメリカ大統領選挙に向けた野党共和党の候補者選びはスーパーチューズデーを迎えた。リードを続けるトランプ氏は全米世論調査支持率の平均はヘイリー氏を60ポイント以上上回っている。スーパーチューズデー前の最後の土曜の2日にはバージニア州で選挙集会を開き勝利への確信を見せた。3年前の連邦議会への乱入事件でコロラド州最高裁はトランプ氏が反乱に関与したと認定、州予備選挙に立候補資格なしと判断していたが4日連邦最高裁は立候補を認める判断を示した。ニューヨーク・タイムズによると少なくとも36州で同様の訴え申したてが裁判所などにあり今回の判断は今後の対応の指針になるとみられている。劣勢のヘイリー氏は代議員数が2番目に多いテキサス州で集会を開き共和党大統領戦で勝つには自らが候補者にふさわしいなどと訴えた。先月には地元サウスカロライナ州の予備選挙でトランプ氏に敗れ大口の献金団体が資金提供を停止、撤退はせず3日にワシントンで初勝利をしたがノースダコタ州ではまた敗れこれまで1勝9敗で代議員獲得数は43対273。現地で取材する有岡さんは「事前の世論調査などでもトランプ氏優位が伺えアメリカメディアは15全州で勝利する可能性が高いとしている。」とした。専門家はこれまでの候補者選びでトランプ氏の弱点も浮かんでいると指摘、11月本選挙での勝利に必要なレベルの支持に達していない、郊外に住む人やとりわけ女性支持を得られていないとした。今回のスーパーチューズデーで穏健な層の支持をどれほど得られれるか注目。トランプ氏は4つの刑事裁判や複数の民事裁判を抱え立候補資格をめぐる裁判は4日の最高裁判断で有利な形に決着したが残る裁判が資金面で選挙戦に影響を与える可能性があるということ。