ラリー・フィンランドは20本のタイムアタックで1372.56mという距離を走るものとなっているが、細かい砂が滑りやすい一方で道は平坦であることでスピード勝負となる。しかし、この日は雨の影響もありトヨタの勝田貴元やヒョンデのオイット・タナックなどリタイア者が次々に出るなど波乱の展開に。その中で地元のロバンペラはビッグジャンプをミスなくこなすなどし、5・6・7ステージでベストタイムをマークするなど首位に立つ。ロバンペラは22歳1日でドライバーズチャンピオンに輝くなどし14勝をこれまでに挙げてきたが、ラリー・フィンランドを制することができていないのが心残りという。去年のフィンランド大会もあと一歩のところでリタイアとなるなどしていたが、今年は2日目までをトップで走る形となった。そして、3日もロバンペラは11～13ステージを最速で走るなど6ステージ中5ステージを最速で走り抜けた。だが、最速タイムを記録してきた4日目にコーナーの岩にタイヤが乗り上げたことで今年もリタイアという結果に終わってしまった。トヨタとしては2位のオジエが堅実な走りを続けて優勝する形となった。