品薄は解消されたがコメの価格高騰が続いている。セブン-イレブンも米の価格高騰からおにぎりや弁当など37品の値上げを発表した。農水省が先週発表したコメの相対価格の推移は60kgあたり2万4665円と過去最高値を更新し続けている。みなと精米店ではコメ仕入れ価格は去年1月比から今年は約1.5倍になる仕入れ量を減らし対応しているという。キヤノングローバル戦略研究所・山下一仁研究主幹は「おととしからコメが不足している状況で今変えば将来的に高く売ってもうかると思っている人らが集荷段階で参入している状態」とした。今までJAなどを中心に取引されてきたコメは今では一般業者も参入し流通経路が多様化、仕入れ競争が起こり価格がつり上がったままになっているという。山下氏は「今不足で作れば高く売れる状況だと品質のいいコメより品質が落ちても量が取れるコメの量産に現場がシフトすることはありうる。今年作付けするコメの収穫量がどうなるか最終的に今年の9・10月になってからわかる」とし今年秋の収穫量が分かれば保管しているコメを放出し流出量が増えるとみられる。