ロシアは東南アジアの国々との連携を強めようとしている。ロシアの前の国防相で安全保障会議の書記を務めるショイグ氏が今週、インドネシアとマレーシアを訪問するとロシアの通信社が伝えた。このうちインドネシアは、ロシアや中国など新興国でつくるBRICSに東南アジアの国として初めて加盟するなどロシアとの関係を深めている。ショイグ書記はインドネシアの次にマレーシアを訪問する模様でロシアの国営メディアは2国間関係および安全保障や防衛などでの協力に関する協議を実施すると伝えている。ショイグ書記はプーチン大統領の側近とされていて2012年から2024年までロシアで最も長い期間国防相を務めた。2014年にクリミア併合をそして、2022年にウクライナ侵攻を率いたことで高く評価された。しかし、その地位と権力はロシア軍内部の腐敗やさまざまな問題により弱体化した。インドネシアとマレーシアへの訪問は間違いなくロシアの関心の拡大を示すもので、地域における戦略的関係を深化させようというロシアの努力の表れ。