東アジアサミットでは今回の一連の会議で初めてアメリカ・中国・ロシアが同じテーブルにつくが、各国の思惑が交錯する難しい議論の場になりそう。東アジアサミットにはASEAN加盟国に加え、アメリカのハリス副大統領やロシアのラブロフ外相、中国の李強首相らが出席する。李強首相はきのう、中国が支援しまもなく運行する高速鉄道に試乗しASEANとの経済的案結びつきをアピールした。ただ南シナ海をめぐって中国がほぼ全域の領有権を集中する地図を公表したことでASEAN各国のあいだでは反発の声が上がっている。一方ASEAN重視の立場をとるアメリカはハリス副大統領が東南アジアに永続的に関与するとアピールしているが、バイデン大統領が欠席したことで不信感が広がっている。ASEAN各国の中でも米中の距離感はそれぞれで、焦点となっている南シナ海問題などをめぐり、水面下で激しいせめぎあいが続くと見られる。