千葉市のクリニック。待合室は多くの患者で混雑していた。月曜から発熱や咳を訴えていた女性はインフルエンザ陽性と診断された。連日陽性患者が相次いでおり、きのうは120人の発熱患者のうち35人が陽性だった。全国でも感染者は年明けから増加。国立感染症研究所によると、先月28日までの1週間で1医療機関あたり19.2人と3週連続で前週を上回っている。流行真っ只中のインフルエンザについて医学専門誌である研究が発表された。インフルエンザもコロナ後遺症と同様に症状が長引くケースがあるという。これまで多くの後遺症患者を診察してきた医師は解熱後も症状が1週間ほど続く場合注意が必要だという。インフルエンザの後遺症で特に多いのが喉や肺の炎症。咳などにより悪化し長引くことがある。1か月以上症状が続くこともあるが、ウイルスは残っていないため感染リスクは低いという。ただ、症状に合わせた治療が必要でインフルエンザと後遺症では処方する薬も異なることがあるため医療機関の受診を勧めている。また、治まっていた片頭痛など持病の症状がインフルエンザをきっかけに後遺症として再発することもあるという。原因については詳しいことが分かっていないというインフルエンザ後遺症。症状が続く場合、医師は早めの相談を呼びかけている。