約4年半ぶりとなる日中韓首脳会議が開かれ北朝鮮の非核化に向け努力することなどで合意した。韓国・ソウルからの中継。会談は韓国の旧大統領府青瓦台の迎賓館で行われた。会談の冒頭で岸田総理は北朝鮮が予告した人工衛星の打ち上げについて中止するよう強く求めた。韓国のユン・ソンニョル大統領も「国際社会が断固として対応しなければ」とした。中国の李強首相は「朝鮮半島の平和と安定に力を尽くしてきた。関係国が自制し事態を複雑化させないことを望む」と温度差をにじませた。共同宣言では北朝鮮の非核化に向け努力することで合意したが、日本政府関係者によると北朝鮮への厳しい表現を使用することに中国が強く反対した。経済面では停滞している3ヶ国のFTAの実現に向け交渉を加速していくことを確認した。来年から2年間を日中韓交流年に指定し、人的な交流を促進するとした。もともと日韓首脳会談は双方で意見が分かれる課題については議論を避けてきた傾向にある。ある関係者は今回会談が実現したことが一番の成果などと話した。次回は日本が議長国を務めることになる。