深刻な少子化に直面している韓国が、外国人労働者の受け入れを急拡大させている。ソウルから約30キロ南西に位置する安山市。人口約73万人の街をよく見ると、様々な国旗があちこちに。今年1月に韓国法務省が発表した、去年韓国に滞在していた外国人の数は250万人以上だといい、人口全体に占める割合は約5%と過去最高を記録した。安山市ではさらにその割合が高く、今年3月時点で約15%に上っているという。その背景にあるのが国内の深刻な少子化。韓国統計庁の推計によると、2072年には総人口が約30%減少し、生産年齢人口は現在の半分以下になると予測している。そうした中、韓国政府が注目しているのが外国人労働者の存在。去年12月、ハンドンフン法相は演説で韓国の危機的状況を訴え、外国人の受け入れ拡大の必要性を強調した。