韓国を訪問している岸田総理大臣はユン・ソンニョル大統領と首脳会談を行った。両首脳による会談は、今回で実に12回目。冒頭、岸田総理は、未来志向で日韓関係を強化していく意思を改めて示した。会談では、北朝鮮情勢などをめぐり意見を交わしたほか第三国で緊急事態が起きた際、両国が協力して岸田政権にとって、日韓関係の改善は外交分野での大きな成果の一つといえ次の政権にも引き継ぎたい考え。一方、ユン政権も東アジアの安全保障環境が厳しさを増す中日本との関係を重視してきた。ある韓国政府関係者は、「ユン大統領としても次の日本の総理と同様のいい関係を築きたいはずだ」と話し、引き続き日本との関係の維持、強化に期待を寄せている。日韓両国は来年で国交正常化60周年を迎える。新たな日本の総理が両国の関係を安定的に発展させていけるかが鍵となる。