韓国を訪問している岸田首相がきのう、尹錫悦大統領と最後の首脳会談を行った。12回もの日韓首脳会談を重ねてきた岸田首相は、大きく改善した両国の関係について「歩みを進めていかなければならない」と強調。会談では来年の国交正常化60周年を見据えた協力の強化で一致し、入国手続きの円滑化に向けた検討などを確認。また、北朝鮮など地域情勢についても意見を交わし、拉致問題については「尹大統領から力強い支持を得た」としている。さらに両国政府は第三国での有事の際などに国民を退避させる場合に互いに協力する覚書を交わした。首相として最後の韓国訪問となる岸田首相だが、「これからもいかなる立場からも力を尽くしていきたい」と述べた。