投資熱が高まる韓国。特に熱心なのが若い世代。ソウル市内にある大学の投資サークル部長は「積極的な投資をしなければ車や家が買えないという考えが広がっている」などと話した。ソウルではマンション価格が値上がりを続け平均価格は1億9000万円に達している。こうした中、誕生したのが株式市場の活性化を公約に掲げたイ・ジェミョン政権だった。大株主に偏った企業経営を是正し一般株主の利益も守るための法改正が進められた。その後、国内の半導体株が急上昇し人々は株高に沸いた。イ・スンホさんは株高の流れに乗り投資にのめり込んでいった。このころ人々の間に広がっていったのが信用取引。証券会社から資金を借り自己資金を超える額で株を売買する手法。イ・スンホさんも信用取引に踏み出し資産は一時、当初の数倍に膨れ上がった。政府はさらに市場を活性化しようとハイリスクな金融商品の国内で解禁した。1つ企業の株価の値動きを2倍にして取引するレバレッジ型ETF。株価が上がればより大きな利益を狙える一方、下がれば損失も大きくなる。このとき株高を牽引していた半導体メーカ2社に投資が集中。その株価は大きく変動した。市場は不安定化しKOSPIは最高値を記録した日から約1か月で4割下落した。イ・スンホさんも相場に翻弄され、資金の殆どを失った。それでも投資をやめる訳にはいかないという。キム・ユンテ教授は「若い世代で資産や所得の格差が申告。社会保障のかわりに個人が投資で生活する社会。韓国はそうしてはならないという反面教師になると思う」などと話した。
