きょうの為替相場の見通しについてソニーフィナンシャルG・石川久美子の解説。ドル円の予想レンジは161.70円~162.90円。注目ポイント「スーパーエルニーニョ現象 物価への影響」。今年のエルニーニョ現象は過去3回確認されたスーパーエルニーニョになる可能性が高い。大きな異常気象の要因となり国・地域によって干ばつや記録的な豪雨や洪水が発生し農作物の生育や漁業、原油の生産などにも影響を及ぼすことがあり、総じてインフレ圧力が高まる。2015~16年のスーパーエルニーニョ現象ではブラジル・アルゼンチン・南アフリカが不景気とインフレが同時に発生する「スタグフレーション」に直面した。世界中で中東情勢をきっかけに経済安全保障が意識され、調達先の多様化が加速するとみられる。輸送コストが上昇するなどして物価の上昇要因になる。スーパーエルニーニョが発生した場合、15~16年に比べインフレは加速。中東紛争で景況感が悪化している国はスタグフレーションリスクが高まり、米ドルへの資金流入が一段と加速。日本への影響については農作物の不作・漁業への悪影響が懸念され、食料品手動の物価押し上げ圧力が起こり得る。日銀の利上げペースや円相場にも影響する可能性がある。
