この夏25年の時を超え本格的に活動再開したロックバンド・爆風スランプが今週の推し。40周年の節目に再集結した彼らは先週新曲をリリース、さらに来月にはツアーも開催予定と再び走り始めている。”国民的応援歌”を歌うイメージが強いが、デビュー当時は口に花火を入れてパフォーマンスしたり、カメラの上にまたがったり他のアーティストのセットに飛び込んだりとやりたい放題だった。サンプラザ中野くんさんは「当時はヒット曲がまだなかったけど、過分に『夜のヒットスタジオ』に出させていただいておりまして、『中野くんきょうも暴れてくれる?』『何やってもいいよ』って期待を背負っていた。あれはまたやってみたいね」と話す。パワフルすぎるパフォーマンスが話題となり、テレビ出演が急増したという。そして1988年に彼らの環境を一変させたのが爆風スランプ最大のヒット曲「Runner」。CMソングに採用された他、この曲でNHK「紅白歌合戦」への初出場も果たした。「ロッカールーム」や「汗」など部活や青春を連想させる歌詞と力強い歌声から”応援歌”としてのイメージが強いが、サンプラザ中野くんさんは「最初は違和感があった。誰も応援していないのになんでみんな応援歌と思っているの?って」と話す。実はヒット曲に恵まれない中、メンバーの脱退が決まるピンチに陥っていた当時の爆風スランプを歌った曲だった。そして「Runner」の大ヒットから”爆風”のようにヒット曲をリリースした彼ら。1999年に活動休止を発表し、今年本格的に再始動。そして先月リリースしたのが約26年ぶりの新曲「IKIGAI」。サンプラザ中野くんさんは「やるからには同窓会ではなく今の時代に一撃を与えられるような」と話す。タイトル通り様々な立場の人にとっての”生きがい”をサンプラザ中野くんさんがラップで表現している。ファンキー末吉さんは「中野はものすごい特徴のある歌詞をぶつけてくるのが持ち味なので、メロディーがなくて歌詞を伝える点では一緒なんじゃないかなって思う」と話す。