2018年の世界卓球団体戦。石川佳純をキャプテンに据え、平野美宇、伊藤美誠という後の東京五輪メンバーを揃えた日本。グループリーグ全勝で準決勝へ駒を進めた。大会中に韓国と北朝鮮は合同チームを結成。当時強化本部長だった宮崎義仁は「韓国と北朝鮮の対決が決まった瞬間に226の国と地域が集まった総会が行われた。ITTF会長は北と南を統一させて試合を行いたいと提案された」と明かす。試合前日に選手たちが召集され事態の真相が伝えられた。1991年開催の世界卓球でも統一コリアが結成されている。真相を知らされた当時17歳の伊藤美誠は「えっ面白そう!」と発言。他の選手たちも、その言葉でポジティブになれたと振り返る。試合で石川は3度のエッジボールに見舞われるも、ベンチからの応援に後押しされキム・ソンイに勝利した。日本は合同コリアに3-0で勝利し銀メダルへと繋げた。