中国、ロシア、インドなど新興国で構成されるBRICS首脳会議が、ブラジル・リオデジャネイロで開かれた。最近では中東のイランやエジプトなど新たに6か国が加わり、加盟国は11か国になっている。さらにベトナム、タイといった東南アジア諸国など10か国がパートナー国として名を連ね、存在感を強めている。オンラインで参加したプーチン大統領は、「西側中心の世界は、公平で多極的な世界に取って代わられようとしている」などと発言した。今回BRICS首脳宣言では、アメリカやイスラエルによるイラン攻撃を「国際法違反」だと非難。一方ロシアのウクライナ侵攻については批判せず、逆にウクライナによるロシアへの攻撃を取り上げて非難するなど、欧米と一線をかくす主張を強めている。松原耕二は「元々BRICSは利害関係で集まっていて、加盟国が増えれば増えるほどまとめるのが難しくなり、バラバラ感がでてきてしまうことも今回露呈した。今回初めて習近平主席が欠席したが、失脚しつつあるという憶測も流れている」などとコメントした。