東京大学などの研究グループは血液検査でアルツハイマー型認知症を発症前から高精度で予測可能と発表。アルツハイマー病は発症前からアミロイドβやタウと呼ばれる異常なタンパク質が脳内に蓄積していく。研究グループは軽度認知障害、認知症を発症していない人を対象に血液中のアミロイドβ、タウを測定、分析し脳内のアミロイドβの蓄積量を予測。その結果を医療現場で使用する検査画像と比較したところ90%以上の精度で一致したという。血液検査での診断により早期発見や治療につながると期待されている。東京大学大学院医学系研究科・岩坪教授は「症状がない時期に原因となるアミロイドを取り除くと残っている神経細胞を守ることもできるようになる」。