おとといタイで行われた首相指名選挙でタイ貢献党のセター氏が選出された。下院選挙で第1党となったのは、前進党だった。上院と下院をあわせた投票では、過半数を得ることができず、タイ貢献党が政権作りの主導権を握ることになった。そしてタイ貢献党は進軍派政党と連立政権を樹立することで合意した。22日、タクシン元首相がタイの空港に降り立った。15年ぶりの帰国だった。汚職などの罪で実刑判決を受けているため収監され、現在は警察病院に入院しているという。セター新首相は、タクシン元首相に近い人物とされている。セター氏は、国王によって正式に承認された。これまで軍の影響力排除を掲げてきたタイ貢献党が、国軍に近い政党と連立したことで国民からの批判の声もあがっている。