「タッチ」の頃、日高のり子は浅倉南を演じながらラジオ番組をこなすなど、自分の声よりも南としてしゃべる方が多かった。日高のり子よりも浅倉南の方が知名度があり、抵抗感があったという。ある時、野球少年から「目指せ◯◯くん、甲子園 浅倉南」と書いて欲しいとサイン会で頼まれ、戸惑いながら色紙を渡すと、少年から「甲子園に連れていきます」と言われた。日高は自分を通して南を見ている人もいると実感し、期待に応えたいと決意したという。また、浅倉南だけに甘んじたくはないと少年役にもチャレンジし、「ピーターパンの冒険」、「炎の闘球児 ドッジ弾平」に受かった。隣の部屋に聞かれないように枕を顔に押し当てながら稽古していたという。