2023年12月31日放送 15:05 - 16:00 NHK総合

極上のはなし 演芸図鑑スペシャル対談集
極上のはなし〜演芸図鑑スペシャル対談集〜

出演者
林家正蔵[9代目] 立川志らく 桂文珍 桂文枝[6代目] 立川志の輔 野村萬斎[2代目] 堀江謙一 鳳蘭 柏原芳恵 日高のり子 渡辺正行 石川さゆり 江川卓 なぎら健壱 タブレット純 ぺぺ桜井 五街道雲助 海宝直人 蝶花楼桃花 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。スペシャル対談から極上のはなしをお届けする。

(極上のはなし 演芸図鑑スペシャル対談集 )
海宝直人

林家正蔵は「ライオンキング」でヤングシンバ、大人シンバを好演した海宝直人と対談。劇団四季の役者から落語家に転身した三遊亭究斗からは「大変な方です」と言われたという。海宝は小さい頃から姉とミュージカルごっこをしていて、姉が劇団四季のミュージカルに出演していたこともあってキャストと交流していた。幼稚園時代、「美女と野獣」のオーディションに合格し、のちに「ライオンキング」にも出演。今まで緊張を克服しようとしてきたが、海宝は抗いようがないと捉え、受け入れることにしたという。今回、自宅で姉のあかねとミュージカルごっこを楽しむ映像が公開された。林家はオススメしたい落語の公演があったらお誘いしたいといい、海宝は快諾した。

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日高のり子

「タッチ」の頃、日高のり子は浅倉南を演じながらラジオ番組をこなすなど、自分の声よりも南としてしゃべる方が多かった。日高のり子よりも浅倉南の方が知名度があり、抵抗感があったという。ある時、野球少年から「目指せ◯◯くん、甲子園 浅倉南」と書いて欲しいとサイン会で頼まれ、戸惑いながら色紙を渡すと、少年から「甲子園に連れていきます」と言われた。日高は自分を通して南を見ている人もいると実感し、期待に応えたいと決意したという。また、浅倉南だけに甘んじたくはないと少年役にもチャレンジし、「ピーターパンの冒険」、「炎の闘球児 ドッジ弾平」に受かった。隣の部屋に聞かれないように枕を顔に押し当てながら稽古していたという。

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タッチピーターパンの冒険浅倉南炎の闘球児 ドッジ弾平
ペペ桜井

ぺぺ桜井がギター漫談を披露した。今年で88歳を迎え、愛用するギターは70年ほどだという。桜井はもともと、ギタリストを志していたが、力量の限界を感じ始めた頃、手品師から日劇ミュージックホールに誘われた。すると、コミックバンドからメンバー1人が抜けるという話を耳にし、加入することになった。残念ながら解散し、ピンで活動するようになり、日劇の関係者から「横文字の名前が流行っているから、お前もそうしては?」と提案され、ぺぺ桜井になった。親交のあるストリップ劇場の支配人に頼み込み、ステージに立たせてもらえたが、トークスキルは無く、「下手で見てられない」と言われた。ただ、一生懸命な仕事ぶりが評価され、活躍の場も広げた。いずれは寄席に立ちたいと思い、今は亡き古今亭圓菊氏に懇請した。古今亭氏はあれこれと話をつけてくれ、ぺぺは有り難さに涙が止まらなかったという。

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パン猪狩古今亭圓菊日劇ミュージックホール
立川志の輔

立川志の輔は師である立川談志から「今の落語で何が言いたかった?」と問われ、テーマに基づいた喋りをしていると気付かされたという。また、志の輔は古典落語「だくだく」で首をかしげる点があり、このままでは登場人物が不憫だと客観視できる要素は落語家として大切と感じるという。林家正蔵は志の輔との対談を通して、「『正蔵は何を言いたいんだ』と腹に置いて、古典落語に向かっていきたい」と語り、ゲストであるはずの志の輔が司会者のように番組を締めくくった。

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だくだくバールのようなもの立川談志[7代目]落語協会
野村萬斎

桂文珍と狂言師の野村萬斎の対談。まずは野村萬斎の姿勢の良さについて話した。家庭環境もあり子供の頃から姿勢が良かった。狂言における型にも通じているという。狂言では面をつけ体のバランスが取りにくくなるため、全方向を意識するような立ち方をすることで、それを補っている。野村萬斎は3歳から舞台に立った。最初は舞台後にもらえるご褒美がモチベーションだった。

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池澤夏樹
石川さゆり

桂文珍は演歌歌手の石川さゆりと対談。石川は天城越えのラストの挙動は歌舞伎から着想を得ているという。

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天城越え
タブレット純

タブレット純がネタを披露した。桂文珍はカーラジオでネタを耳にし、是非とも共演したいとラブコールを送っていたという。中西龍、永六輔のモノマネ、イラストも得意とするタブレット純は古本屋で8年間、働いていた。平成14年、和田弘とマヒナスターズにアポ無しで会い、「20代で好きなんて珍しい」と言われた。歌声を披露したところ、「お前、今日からメンバー。立っているだけでいい」と採用された。和田弘の急死後、浅草東洋館の舞台に立つようになり、酒の力を借りず、ありのままの自分をさらけ出せると思い至った。今回、タブレットはザ・パンダのレコードを披露した。メンバーの1人が若かりし頃の桂文珍で、「こんなん持ってる人、おりまへんで」と驚いていた。

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堀江謙一

堀江謙一氏は海洋冒険家で、22年には世界最高齢での小型ヨット単独無寄港太平洋横断航海に成功した。23歳の時にも同じ記録を打ち立てているが、世界初の快挙。目的地のサンフランシスコまで94日を要した。当時は六分儀を使って現在地を把握するなど、アナログなやり方だったという。今はGPSにより運航ルートが把握でき、船内でメディアのインタビューも受けることが可能となっている。波に揺られているとゆりかごの中の赤ちゃんのように眠くなることもあるという。実は堀江氏は23歳の時、パスポートを取得しないまま挑戦し、サンフランシスコへ向かった。傍から見れば、密出国である。現地では出会いに恵まれ、市長も名誉市民として受け入れた。最初にアメリカにやってきたコロンブスもパスポートを省略していたと粋な計らいをしてくれたという。堀江さんの地元・西宮市の新西宮ヨットハーバーを訪れ最新のヨットを見せていただいた。

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サンフランシスコ(アメリカ)新西宮ヨットハーバー西宮市(兵庫)
渡辺正行

渡辺正行はストリップ出身のゆーとぴあから手ほどきを受けながら、コント赤信号のネタを仕上げた。ゆーとぴあの単独公演で披露すると好評で、杉兵助はプロデューサーの澤田隆治氏に勧めた。すると、「花王名人劇場」に出演する機会に恵まれた。桂文枝も澤田プロデューサーとは「新婚さんいらっしゃい!」を通じて親交があったという。

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ゆーとぴあコント赤信号ツービートホープ新婚さんいらっしゃい!杉兵助澤田隆治花王名人劇場
江川卓

江川卓氏は大学卒業とともに指名を受けるも、「在京セ・リーグ球団にしろ」と親戚たちから反対され、渡米した。翌年、ドラフト指名を受けた阪神タイガースに一度入団後、すぐに小林繁氏とトレードという形で読売ジャイアンツに入団した。江川氏に とって、今も印象深い思い出だという。桂文枝は「小林さんのおかげでさんまちゃんが売れました」と振り返り、江川氏は「小林さんのモノマネされてましたからね」とコメント。

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小林繁掛布雅之阪神タイガース
鳳蘭

鳳蘭宝塚歌劇団の男役でヒゲを付けたときの話し。笑いながら付けないとヒゲがつかないものだと話した。ヒゲは嫌だったがバトラーはヒゲなので仕方なかった。ヒゲの顔を見た娘がびっくりしていたのを今でも覚えているという。でも男役が好きで今でも男役をやりたいぐらいだと話した。

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宝塚歌劇団宝塚音楽学校
蝶花楼桃花

桂文枝が女流落語家の蝶花楼桃花と対談。蝶花楼は女性芸人だけを集めた公演「桃組」をプロデュースし、女性の観覧客が多かったという。また、桂は23歳、蝶花楼は25歳で入門した。蝶花楼はミュージカル女優に憧れていたが、身長がネックとなって宝塚を受けられず、舞台女優を志した。ある時、後学のために伝統芸能に触れ、春風亭小朝に弟子入りした。真打昇進の挨拶で師匠の春風亭が言葉に詰まり、蝶花楼は何か仕込んでいるのではと推測し、師匠の方を向くと涙を流していて、貰い泣きしてしまったという。見習いの頃、蝶花楼は師匠の車を電柱に激突させ、クビになると覚悟した。師匠は全く怒らず、蝶花楼は心の広さに驚嘆したという。さらに真打昇進披露で誕生日を迎えると、師匠は出囃子を作曲してくれた。蝶花楼は人情噺にも取り組み、色々なことに挑戦して落語に還元していきたいという。

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今日のお客様 柏原芳恵

立川志らくは柏原芳恵との対談で、高校生時代にファンクラブに入っていたと告白した。最前列でライブを観たこともあったという。学校では松田聖子のファンが多数を占めていたなか、現在の天皇陛下が柏原のコンサートを観に行った。庭ではミッテラン大統領から贈られた花の品種を育てていて、1輪の花を手折って柏原に贈られた。今はドライフラワーにし、家宝にしているという。柏原は小学6年の時、クラスメートと共に「スター誕生!」にハガキを出した。返信が来たのは中学時代で、阿久悠、都倉俊一が審査員を務めていた。歌唱力があるアイドルというわけではなく、音楽祭では田原俊彦よりも下位だったこともある。悩んでいた時、中島みゆきが作詞、作曲を手掛けた「春なのに」と出会った。歌い方について中島から指導を受け、帰り際、「思ったより、歌上手ですね」と言ってくれたという。

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なぎら健壱

なぎら健壱のような肩の力を抜いた生き方に憧れる志らく。2人は平成元年、民放の深夜番組で初共演。当時20代の志らくは「立川ボーイズ」として仲間と出演。フォークとの出会いは社会抗議をするような「アングラフォーク」に憧れたことがきっかけ。全日本フォークジャンボリーに偶然にも参加することになり、初めてのステージ経験。デビュー当時、商業的な曲は客に受け入れられない傾向で、「帰れ!」とコールが飛ぶことも。人気は反体制的な曲を歌う岡林信康など。なぎらのヒット曲はコミックソングの「悲惨な戦い」で、まわしが取れた力士について歌った創作曲。権威ある相撲協会への忖度から放送禁止曲に。NHKでは一部放送され、世間では賛否両論に。その後は「いっぽんでもニンジン」などでヒット。歌唱したのみで印税も安かったが、「戦後最大」といわれるほど予想外にヒットしたそう。

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いっぽんでもニンジンおよげ!たいやきくんピーター・ポール&マリーブラザース・フォアヨネスケ中津川市(岐阜)全日本フォークジャンボリー山谷ブルース岡林信康悲惨な戦い悲惨な戦争日本相撲協会朝寝坊のらく男はつらいよ立川談春車寅次郎鈴木清順高田渡高石ともや
五街道雲助

今日のゲストの五街道雲助。落語界では4人目の人間国宝に。いきなり文化庁からの電話で知らされたそう。事前の周知はなく、正式発表までは誰にも言えず。プレスの発表があった途端に取材が多く来たそう。当時は駅や街で人から声をかけられるなどしたそう。立川は雲助の師匠に当たる金原亭馬生のファン。その父で師匠の古今亭志ん生は将棋が大好き。2人で将棋をしている写真も。雲助も志ん生と将棋を指したことがあるそう。その際、形勢が悪くなると卑怯な手も使われたことも。晩年は高座に上がれなくなった志ん生だが、稽古中に雲助が笑うと喜んだそう。晩年の馬生は演目に間違いだらけだったそうで、強情ゆえ間違いを認めなかったことも。生前、粋な小言を言われたことも。

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人間国宝勝海舟古今亭志ん生[5代目]文化庁日本放送協会本所(東京)柳家小さん[5代目]柳家小三治[10代目]桂米朝[3代目]浅草(東京)立川談志[7代目]美濃部由紀子葛飾北斎[初代]金原亭馬生[10代目]
ランジャタイ

ランジャタイの漫才を高評価する志らく。ネタ作りは国崎が担当。思いついたネタを携帯で撮影しておき、劇場の出番前に相方へ口頭で伝えるという。このため稽古なども行わない。映像は見せないという。各ネタにはタイトルがつけられているそう。伊藤が憧れているのはダウンタウン。これまでに”松本を超えた瞬間”もあったそう。国崎は春日三球・照代のファン。年に1回は深見千三郎の墓前でネタを披露するそう。国崎は過去、番組の企画で469万円を使ったことが。対する志らくは「ファンではない」としたうえ、「同じ方向を見ている同志」と認識していると明かした。

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YouTubeダウンタウンダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!ビートたけし五街道雲助[6代目]春日三球・照代松本人志深見千三郎立川志らく 公式ツイッター立川談志[7代目]萩本欽一
(エンディング)
林家正蔵の演芸図鑑

林家正蔵の演芸図鑑の番組宣伝。

エンディング

エンディング映像。

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超入門!落語THE MOVIE

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