桂文枝が女流落語家の蝶花楼桃花と対談。蝶花楼は女性芸人だけを集めた公演「桃組」をプロデュースし、女性の観覧客が多かったという。また、桂は23歳、蝶花楼は25歳で入門した。蝶花楼はミュージカル女優に憧れていたが、身長がネックとなって宝塚を受けられず、舞台女優を志した。ある時、後学のために伝統芸能に触れ、春風亭小朝に弟子入りした。真打昇進の挨拶で師匠の春風亭が言葉に詰まり、蝶花楼は何か仕込んでいるのではと推測し、師匠の方を向くと涙を流していて、貰い泣きしてしまったという。見習いの頃、蝶花楼は師匠の車を電柱に激突させ、クビになると覚悟した。師匠は全く怒らず、蝶花楼は心の広さに驚嘆したという。さらに真打昇進披露で誕生日を迎えると、師匠は出囃子を作曲してくれた。蝶花楼は人情噺にも取り組み、色々なことに挑戦して落語に還元していきたいという。