ヤブサニア村の川では去年から今年にかけ川岸にあった4軒の家が流されたという。近年フィジーでは大雨・洪水が激しさを増していて住宅への被害も拡大しているという。川はトゥルーバさんの家の目前まで迫っていて家族を守るため引っ越すことも考えているという。タディ村では高潮で毎月のように海水が押し寄せ住宅の床下まで水に浸かるようになった。フィジーに多額の投資をしてきた中国は気候変動の被害対策も行っているとアピールしている。その1つが菌草。中国が一帯一路の一環でアフリカ・太平洋当諸国で普及を進めている。菌草は土壌の流出を防ぐなど多くの利点がある上生態系への影響もないとしている。一方日本など西側諸国は人材育成に注力してきた。南太平洋大学では気候変動対策などに取り組むリーダーを育成している。日本政府は南太平洋大学に約30億円を支援しITや通信の整備に関わってきた。太平洋島諸国の間では支援の先行きを危惧する声が高まっているという。