水深200mから先が深海であり、ごく僅かな光を捉えるため、ダイオウイカのように大きな目の生き物が大き存在している。自ら光を放つ発光生物にもたくさん出会うことが出来る。水深1000mを超えると光は全く届かなくなり、食べ物の確保が生死を分ける。口を大きく発達させて獲物を確実に捕らえるもの、海底にじっと立って獲物を待ち伏せるものなど、食べるための戦略がそのまま形に現れる。その体には凄まじい水圧がかかっていて、水深2000mでは厚さ2cmの鋼鉄製の球が潰れるほど。指先の面積に約200kgの重さがかかり、中が空洞の鉄球では水圧に耐えることが出来ない。この深さの生物のほとんどは体を水分で満たし、空洞を作らないようにして生きている。しかし、その戦略は水深6000mを超える超深海では通用しない。海に棲む様々なプランクトンに水深6000m同じ水圧を加えると、細胞内のタンパク質を押しつぶし動きが止まってしまう。普通は生き物は存在することが出来ないが、わずかながら生物が発見されている。