東京・浅草の名所をめぐる人力車観光。引き手の大利弥里さん、この仕事を始めて5年のベテラン。約30分間、浅草の町を走り、スカイツリーやアサヒビール本社などをまわる。人力車の重さはおよそ90キロ。そこに乗客も加わり、最大で250キロほどの重さを引っ張って走るのはかなりの重労働だが、女性の引き手も増えている。ただ、そこには女性ならではの悩みも。生理などのときにはつらい重労働。体調が優れない場合には、休みが取れるなど、柔軟に対応しているが、休み以外のサポートもしたいと会社は考えてきた。去年10月、ダイドーが新たなビジネスとして生理用品が買える女性ヘルスケア応援自動販売機の展開を開始。この会社では体に負担のかかる女性の引き手への福利厚生としてこの自動販売機の導入を決めた。浅草全体で見ると、人力車の引き手は9割が男性。まだまだ男性中心の業界にあって、女性の視点を積極的に取り入れることは人材確保にもつながると期待している。フェムテック市場は世界全体で来年には5兆円を超えるとも予測されてる。