やり投げの北口榛花は、大学4年生の2019年に日本記録を更新。ことし8月の世界選手権では、日本女子初の投てき種目での金メダルに輝いた。世界最高峰のダイヤモンドリーグファイナルでも日本選手初優勝。パリ五輪でも金メダルの最有力候補となっている。北口は、ガイコツの標本の姿勢である「解剖学的立位肢位」を意識したことが活躍に繋がったという。足は肩幅、肘は伸ばし、手のひらは前向きにし横から見ると耳からくるぶしまでが一直線。これが骨が元々あるべきところに位置している姿勢。北口はこの姿勢を普段の生活から意識しているという。ゼロポジション、ゼロアングルとも呼ばれ、体に負荷がかかっていない状態で、一番効率的に体を動かすことができる。この姿勢でないところから体を動かすと関節の可動域が狭くなるのだという。北口は「世界選手権で金メダルをとったことで、来年のパリ五輪の金メダルを取りたいという気持ちが強くなった。世界選手権チャンピオンのオーラも出していけるように頑張りたい」と話した。