塩キャラバンの1人、アソバはベテランで12番目の息子モハメッドを従えて最後の旅に出る。13番目の息子フセインはラクダが逃げ出したため必死に捕まえようとしていた。なんとか出発できたが集団から遅れてしまった。キャラバンは川沿いで野宿することに。すべてのラクダが食事を終えると自分たちの番だ。次の日、強風でペースダウンし予定より半日遅れで採掘所近くの村・ハメド エラに到着。採掘所に行く前に管理事務で塩とラクダ両方の地金を払わないといけない。この地では今から約1000万年前、マグマの上昇で大地が引き裂かれ谷ができた。そこに何度となく海水が流れ込み、やがて干上がって塩となり積み重なった。この地は今でも火山活動が活発で気温は50℃以上になる。採掘作業は専門の職人が行い、キャラバンは塩が掘り出されるまで待つ。今回、アソバは採掘作業を息子たちにまかせて大事なものを取りに行くという。