自身も絵画を手掛ける松野和夫さんが鑑定を依頼したのはマルク・シャガールの作品。自身のアトリエで窓から絵を搬出している時に通りかかった婦人と仲良くなると、シャガールの作品を終活の一環として名前も知らない人だったにも関わらず譲ってもらったのだという。高値が付けば旅行に連れていきたいと話していたが、予想評価額200万円に対して15万円という結果に。古代ギリシャの詩人・ホメロスの「オデュッセイア」に挿絵を描いて版画集にした中の1枚「アイオロスの島」となっていて、オデュッセウスがトロイア戦争から帰還する姿を描いている。本物であるものの注目度の低い作品であることから値段はそこまででもないという。