ウクライナ・ゼレンスキー大統領は21日、スイス東部のダボスで記者団に対して、NATO(北大西洋条約機構)への加盟について「米国しだいだ」とした上で、「トランプ氏が加盟させる用意あればわれわれは参加し、その準備ができていなければ入らないだろう」と述べた。ゼレンスキー大統領はNATOへの加盟を強く求めていたが、加盟の是非は停戦を睨んで、ロシア・プーチン大統領とも今後、会談するとみられる米国・トランプ大統領の判断に委ねられる考えを示したもの。一方、ウクライナで22日は国の統一を祝う記念日にあたり、ゼレンスキー大統領は公開した動画で戦時下での国民の結束を訴えた。首都キーウ中心部にある独立広場にはこの日も犠牲となった兵士たちを追悼するため多くの市民が訪れ、トランプ大統領の下で停戦が実現することを期待する声が聞かれた。