アメリカ・ニューヨークのスタジオから第一生命(DLI NORTH AMERICA)・松谷拓弥が解説。エヌビディアの決算を受けた市場の反応。5−7月期の売上高は、1年前から2倍以上の増収。8−10月期の売上高見通しは市場予想の平均値を上振れた。ただ市場関係者の中ではより強い予想をしていた人も多かったとみられ、株価は時間外で一時7%を超えて下落。この後の会見で一部報じられている次世代半導体・ブラックウェルの量産遅延の詳細について、フアンCEOがどのような発言をするのか市場は注目。多くの専門家や企業はAI(人工知能)は次の産業革命を引き起こし、生産性の低い企業を淘汰することで経済全体の効率を向上させ、長期的な経済成長を支えると考えている。マサチューセッツ工科大学のダロン・アセモグル教授は、AIの経済への影響を過大評価すべきでないとし、研究によれば今後10年間のアメリカ経済成長へのAIの寄与率は1%未満と予測。AIへの過剰な投資がバブルを引き起こすリスクやAI市場を巡る競争が、社会の安定を脅かす可能性も指摘。AIによる経済貢献は不透明な部分が多く、楽観論と慎重論が混在。いち早い「実用化」がAI関連企業の今後を見通す重要なポイントになる。