一帯一路にG7の中で唯一参加していたイタリアが、正式に離脱した。一帯一路は、2013年に習近平国家主席が現代版のシルクロードとして提唱したもの。中国とヨーロッパを陸路・空路で繋ぐことで、国際的な影響力を強めたい狙いがあるとみられる。一帯一路の協力文書に署名した国は10年間で152カ国で、貿易総額は累計2846兆円となっている。イタリアは2019年に、中国からの巨額投資を財政難解消の足がかりにしたいと参加を表明した。投資は進まず減っていて、中国からの輸入額は増えている一方輸出額は変わっていない。近藤大介は、経済支援を当てにしていたイタリアにはメリットがなくなったのではないかと分析していて、今後も一帯一路から距離を置く国は増えていくのではという。