マリアナ諸島で、第二次大戦中に海に沈んだ船や航空機などの調査が行われた。ジェニファー・マクキノン教授が、海の戦跡を理解することで兵士たちのことをより深く知ることができると語った。1941年の真珠湾攻撃、1944年のマリアナ沖海戦の映像を紹介。海中で撮影された九九式艦上爆撃機を、デジタル技術で再現した。
太平洋戦争で戦死した、第六五二海軍航空隊の遺族を取材。当時の海軍航空隊は、アウトレンジ戦法で戦っていた。第六五二海軍航空隊の隊長の手記を紹介。1944年6月19日の、マリアナ沖海戦での空中戦をCGで再現。第六五二海軍航空隊の遺族が、墓参りした。
日本政府は、太平洋戦争中に海外で戦死した日本人の遺骨収集を行ってきたが、海中の遺骨は原則収集してこなかった。ダイバーが海中で撮影した戦死者とみられる遺骨が、SNSに投稿されるケースが相次いでいる。清澄丸は1944年に空襲を受けて沈没し、多くの乗組員が死亡した。清澄丸乗組員の遺族にインタビュー。
ミクロネシア連邦チューク州を、日本政府の調査チームが訪れた。チューク州の島には、戦時中に日本の戦艦の大和や武蔵が停泊していたが、1944年2月の空襲で多くの兵士が戦死した。海に沈んだ清澄丸を撮影したが、遺骨は確認できなかった。清澄丸には、魚雷による穴があった。
清澄丸元乗組員の池上さんにインタビューし、空襲を受けた当時の様子を聞いた。船に閉じ込められて、亡くなった人もいるとみられる。清澄丸乗組員の遺族に、番組ディレクターが今回の調査結果を報告した。ジェニファー・マクキノン教授が、「今も海をめぐって争いが続いているが、現在と未来を知るには過去を理解する必要がある」と語った。清澄丸乗組員の遺族である岩井さんは、戦没者の遺骨収集を国に求めている。