あさって日本銀行から発行される新紙幣。すべてでお札の肖像となる人物が変わる。1万円札は実業家・渋沢栄一、5000円札は教育家・津田梅子、1000円札は細菌学者・北里柴三郎。お札の人物は、国民に広く知られ業績が認められている、偽造防止の観点からなるべく精密な写真が入手できるなどの条件で決める(国立印刷局より)。渋沢栄一は1963年の新紙幣デザインの最終候補に伊藤博文とともに残っていたが、ヒゲがなかったので採用されなかったという(諸説あり)。お札を変える一番の理由は偽造防止。今回は3Dホログラムを採用、「すかし」が進化。ユニバーサルデザイン(数字、識別マーク)を紹介。新紙幣の発行は7月3日でも、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行は新紙幣への両替は原則4日以降としている。日本のキャッシュレス決済比率は39.3%、半年前に比べ現金を使う頻度が「減った」とした人は40.2%。日銀でも法律で定められた「デジタル通貨」が加わる場合の研究、実験が進められている。野村総合研究所・木内登英は「本格的に流通する最後の紙幣になる可能性がある」と指摘。