東京から南に120kmの位置にある伊豆大島。島の北側に潜るとまず目についたのはテーブルサンゴ。大島周辺では近年急速にサンゴが増えている。10年で平均水温が1.5℃近く上がった地点もある。環境の変化は生き物たちにも影響を与えている。マイワシの群れはここ数年でよくみられるようになった。ヒラマサは夏にエサを求めてやってくる回遊魚だが一年中姿を見せるようになっている。水深20mにはチンアナゴや人工的な魚礁に多くの魚が集まっている。カスザメは日中は砂に隠れてほとんど動かず、夜になると海底を泳いで獲物を探す。